お住まいや建物の外壁の色あせが気になってきたので、そろそろ外壁塗装を考えようかなとお思いの方も多いのではないでしょうか。
外壁の色があせてしまうとお家全体が古ぼけた印象になるだけでなく、そのまま放置すれば劣化が進行していき様々な不具合が出てくる可能性があります。
その中で、外壁塗装の色あせの進行スピードは「色」によって大きく左右されるということを皆様知っていましたか。
せっかく外壁塗装するなら、なるべく色あせが起きにくい色を選ぶようにしたいですよね。
そこで今回は、色あせ症状が起こる原因や失敗しない外壁塗装の色選びのコツを、外壁・屋根塗装専門店ならでは視点でお話していきたいと思います。
目次
外壁が色あせする原因とは
外壁の色あせが起こる原因として主に太陽光の紫外線によって引き起こされます。
何故、紫外線によって色あせが起きるのか、その理由をお話いたします。
紫外線によって色あせが起きる理由
紫外線は太陽光の中でも特に強いエネルギーを持っている光です。
長い間、紫外線を浴び続けると、塗料に含まれている色素(顔料)の結合が破壊される事によって色褪せが発生していきます。
よく目にする屋外に貼られたポスターなどの色が変色や色あせを起こしているのも同じ現象からです。
色あせは塗り替えの「サイン」
色あせの症状は塗料(塗膜)の劣化でもあります。
色あせの症状が起こりだすと、塗料が本来持っているはずの性能である防水性や防汚性などが失われていき、大切なお家の外壁を雨風等から守りきれなくなります。
色あせのはじまりは外壁のSOSサインですので外壁塗装を検討することをおススメします。
塗料の色あせのスピードは選ぶ色によって変わる!
色あせの起こる原因は先程説明しましたが紫外線による影響で起こります。色あせの進行スピードは色によって異なりがあります。
紫外線に強い顔料と弱い顔料がある
顔料とは、塗料の着色に使用される原料のことです。顔料は大きくわけて2つ「無機顔料」と「有機顔料」
◆◆「無機顔料」とは
天然鉱石や金属の化学反応によって得られる酸化物などから作られる顔料のことです。
〈特徴〉紫外線に強よく落ち着いた色が特徴です。(鮮やかな色がでにくい特徴)
◆◆「有機顔料」とは
石油由来の製品で作られる顔料のことです。
〈特徴〉紫外線に弱く鮮やかな色が出せるのが特徴です。
無機顔料の「色あせしにくい色」の代表は「白」「黒」「黄土」「茶」の4色です。
有機顔料の「色あせしやすい色」は「黄」「赤」「緑」「青」の4色です。
顔料の組み合わせにも注意!
塗料は顔料を混ぜ合わせることによって色が作られています。その事を調色といいます。
例えば、青色と赤色を混ぜて作られた「紫色」の場合ですと、紫外線に特に弱い赤色から徐々に色あせが進行していきます。
更に色あせが進行していくと、最終的には薄い青色に変化していきます。
おわりに
大切なお家の外壁の色を長くキレイな状態に保たせるためには、無機顔料(色褪せが起きにくい色)が多く含まれている色を選ぶことをおススメいたします。
外壁塗装を行ったのに外壁に塗装した色が数年であせてしまった……そのような事が起こらないためにも、皆様の外壁塗装時の色選びの参考にしていただければと思います。